2023年9月、セルビア・ベオグラードで行われた世界選手権で優勝し、パリ五輪出場内定となった女子レスリング選手・藤波朱理さん。
強くて可愛い藤波朱理さんのファンの中には、「もっと藤波朱理さんのことを知りたい!」という方も多いはず。
そこで今回は、
- 藤波朱理は幼少期、か弱かった!
- 中学生時代から急成長
- 高校時代、藤波朱理がライバル視した五輪メダリストとは?
- 藤波朱理がレスリングを始めたきっかけに「ほっこり」
について調べてみたところ、これまで藤波朱理さんがレスリング選手として成長してきた興味深いエピソードがいくつも見つかりました。
なかには今では意外なエピソードや、藤波朱理さんをもっと応援したくなるようなエピソードも。
では早速、藤波朱理さんの学歴面からレスリング選手としての成長エピソードを紹介してまいります。
藤波朱理の出身高校・大学など学歴まとめ!
藤波朱理さんの出身校・学歴は次のとおりです。
- 小学校:四日市市立下野小学校
- 中学校:四日市市立西朝明中学校
- 高校:いなべ総合学園高校
- 大学:日本体育大学
では、それぞれの時代のエピソードをチェックしていきましょう。
四日市市立下野小学校
藤波朱理さんが通っていた小学校は、四日市市立下野小学校という学校です。
藤波朱理さんがレスリングをはじめたのは、わずか4歳のころ。
父親と兄が現役のレスリング選手でしたが、特に親から勧められてというわけでもなく、「面白半分」だっのだとか。
小学校時代の実績などは特に公開されていませんが、藤波朱理さんはレスリングを始めた頃、なかなか勝つことができなかったそうです。
それでも藤波朱理さんの父・藤波俊一さんは、娘の成長を温かく見守ってくれていました。
遊び半分で始めたレスリングも、負けず嫌いの性格から、次第に自ら父に教えを乞うようになっていた。朱理さんは、「父がいなければ今どうしているのか…。父は心強い存在」と話す。
父・俊一さん:
トップを目指してほしいですし、他の選手から尊敬される、憧れられる選手になってほしい引用元:FNNプライムオンライン
今でこそレスリング最強の藤波朱理さんですが、実は幼い頃は「かよわい女の子」だったんです。
身長164cm。手足が長く、レスリングをするのに恵まれた体格を持つ。だが、幼い頃を振り返った藤波はこう言う。「運動神経もなくって。運動会のかけっこも順位は後半のほうでしたし。小さいときの夢は、幼稚園の先生でした」
引用元:4years.
将来の夢は「幼稚園の先生」というのも意外すぎ!
でも、藤波朱理さんらしい可愛らしさがありますよね。
きっと藤波朱理さんが保育士さんだったら、やんちゃな男の子のプロレスごっこの相手としても人気の先生だったのかな〜と思います。
四日市市立西朝明中学校
藤波朱理さんは四日市市立西朝明中学校に進学後、父・藤波俊一さんが実施するジュニアクラブに入ります。
そして、ジュニアクイーンズカップの40kg級にて見事優勝を飾ることとなりました。
更には中学3年生の時には
- U-15アジア選手権
- アジアカデット選手権
の2大会にて優勝しています。
幼少期は試合に出てもなかなか勝利することができなかった藤波朱理さん。
ついにレスリングの才能と実力が開花する時がきました!
いなべ総合学園高校
藤波朱理さんの出身高校はいなべ総合学園高校という学校です。
偏差値は49、三重県公立では116中43位の難易度となっています。
高校生になった藤波朱理さんは、ついにインターハイに出場。
そして、スェーデンで毎年開催されるレスリング大会「クリッパン女子国際大会カデット」では3連覇を果たします。
また3年生の時にはジュニアクイーンズカップジュニアにて優勝。
更には全日本選抜選手権では元世界選手権代表の入江ななみさんに打ち勝つなど、幾多の戦歴を残すこととなりました。
そんな藤波朱理さんが当時どうしても勝ちたかった相手、それが志土地真優さんです。
志土地真優さんは藤波朱理さんと同時期に五輪を制していたことから、藤波朱理さんにとってライバルとなる存在。
そのため
と、闘志を燃やし続けてきたのでした。
そして21年世界選手権では、ついに準々決勝にて対決の時がやってきます。
結果は見事、藤波朱理さんの勝利!
藤波朱理さんにとって、長年のライバルであった志土地真優さんは対戦について次のように語っています。
試合後は「組み手も上手だし、技術面やメンタル面もトップレベル。手足も長くて、レスリングがすごい上手」と藤波を絶賛。「積極的にタックルを仕掛けようと考えていたが、ディフェンスが強く、思うようにいけなかった」と目に涙を浮かべ、悔しさをにじませた。
引用元:中日スポーツ
パリ五輪出場内定がかかっている試合であり、敗北によって出場が不利になってしまった志土地真優さん。
それでも、素直に認めざるを得ない藤波朱理さんの「強さ」
見事!の一言です。
日本体育大学
長年のライバルに勝利した藤波朱理さんは、その翌年となる2022年に日本体育大学へと進学します。
偏差値46〜57、国際大会に出場歴のある選手が更なる成長を目指すことのできる「トップアスリート方式」などを実施しているのが特徴です。
大学生になっても、とにかく勝ちまくる藤波朱理さん。
ジュニアクイーンズカップでは2連覇、全日本選抜選手権でも2連覇と快調に勝利し続けるかと思いました。
が、その後の9月に行われた世界選手権では左足の負傷で出場できず。
スパーリング中に起きてしまった、不運な事故でした。
出場辞退は藤波朱理さんにとって、悔しさしかなかったはず。
しかし、この状況を「心のスパーリング」に変えてしまい、メンタルすら鍛え抜くのが藤波朱理さんでした。
怪我は順調に回復に向かっています。今までにない経験で悔しい気持ちですが、この怪我を必ず意味あるものにして心も体も強くなって戻ってきます」と言葉を並べた。
引用元Olympics
さすがは幾多の戦歴がある藤波朱理さん。
常に「勝利するメンタル」とでも言いましょうか。
とはいえ、藤波朱理さんは常に勝つことにこだわっているような、キツい性格というわけでもなさそうです。
彼女がここまで強く、勝ち続けてきたのはむしろ「寛大で柔軟なメンタル」こそ持ち合わせていたからだと思います。
藤波朱理さんは自身が試合に臨む際のメンタルについて、次のように話しています。
「負けたらどうしようという思いがなくなるぐらい練習して練習して、試合前には『これで負けたら仕方ない』くらいのメンタルに持っていく。だから、緊張してダメだ、ってなった覚えはないですね」
引用元:4years.
藤波朱理さんがレスリング選手として、強さと共に「大らかさ」も持ち合わせることができた理由。
それは、彼女がレスリング選手として成長できた「環境」にありました。
藤波朱理がレスリングを始めたきっかけは父と兄だった!
藤波朱理さんがレスリングを始めたきっかけ。
それは当時、レスリング選手だった父・藤波俊一さんや兄・藤波勇飛さんの存在でした。
父・藤波俊一さんや兄・藤波勇飛さんがレスリングをしているのを見て、藤波朱理さんも
朱理の兄である勇飛がレスリングを始め、朱理もそのあとを辿るようにレスリングを始めた。俊一が当時を振り返る。
「私は指導者でしたし、兄もレスリングをやっていているうちに、朱理も連れて行って遊んでいた感じですね。はじめはそんなに一生懸命というわけでもなかった」
引用元:THE ANSWER
子供って、なんでも大人の真似をしちゃいますからね。
とはいえ、女の子だった藤波朱理さんの可愛い真似っこがオリンピックにまで発展するわけですから、子供の好奇心ってすごいですね。
そんな伸び伸びとした藤波朱理さんの好奇心を確かな強さへと育て上げたのは、父・藤波俊一さんの寛大な教育方針でした。
「何がなんでもやらせる、というのは全然なかったですね。レスリングを続けたのも、本人の『やる』という意思からだったので。本人がやる気になって自然な形であって、無理させたこともなかったです」
引用元:THE ANSWER
ただ厳しければいいというものではない。
本人の「やりたい!」を尊重し、信じてあげる。
親として時に強さも必要な判断ではありますが、そこを強く温かく見守るからこそ、子供が成長した時には嬉しいもの。
そんな素敵な藤波朱理さんのご家族については、こちらの記事が参考になります。
以上、藤波朱理さんの学歴やレスリングを始めたきっかけについてまとめました。
今後、何か新しいことが解りましたら追記します。
まとめ:藤波朱理の出身高校・大学など学歴まとめ!レスリングを始めたきっかけは父と兄ただった!
藤波朱理さんの学歴やレスリングを始めたきっかけから、これまでのエピソードをお話ししました。
- 藤波朱理がレスリングを始めたのは幼少期。父や兄が選手だったのがきっかけ。
- 始めたばかりの頃はなかなか試合で勝てず。体も強くはなかった。
- しかし中学生時代から試合で勝てるように。
- 高校時代、自身と同じく五輪勝者だった志土地真優をライバル視
- そして21年世界選手権にて志土地真優に勝利
- 大学時代、スパーリング中の事故で足を負傷。そのため世界大会を辞退。
- しかし、その「大会辞退」という結果もメンタルを鍛えるきっかけに。
スポーツマン精神というと、つい「辛く厳しいことをひたすら耐え抜く」みたいな感じをイメージします。
いわゆる「体育会系」というヤツですね。
しかし、本当にプロのスポーツマンのメンタルや考え方をみていると、もっと余裕や温かみこそ感じられますね。
「苦境に耐え抜く」なんて、後からついてくること。
本当はそれすら難なく乗り越えられる「気持ちの余裕を持つ」というのが、スポーツマン的な強さのような気がします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。