東京2020オリンピックで世界を沸かせた女子バスケットボール日本代表の指揮官を務めたトム・ホーバス監督が今後は男子バスケットボールの指揮をとることが決まりましたね!
そんなトム・ホーバス監督は外国人ながら日本語がすごく上手で試合中も日本語で選手たちに指示していました。
日本語が上手なトム・ホーバス監督は数々の名言を残しており、心に響いたという方も多いのではないでしょうか?
この記事ではトム・ホーバス監督の名言と日本語が上手な理由について解説します。
トム・ホーバス監督の名言21集!
トム・ホーバス監督は選手とのコミニュケーションを全て日本語で対応しています。
トム・ホーバス監督はとても丁寧な言葉遣いに加え、日本人はあまり使わないであろうストレートな感情表現から数々の名言が生まれました。
トム・ホーバス監督の名言が心に響いた方も多いのではないでしょうか?
そんなトム・ホーバス監督が残した数々の名言をご紹介します!
名言①自分の力を信じていなければ何もできない
東京2020オリンピックで決勝に挑む前のインタビューで、トム・ホーバス監督が語った名言です。
「信じてないなら大きいチームに勝てない」
「自分の力を信じていないなら何もできないと思います」
「僕は本当に、金メダルを取れるという気持ちが心からあります」
決勝戦はバスケットボールの本場である強敵アメリカが対戦相手で、体格面でも日本人はどうしても劣ってしまう相手でした。
しかし、戦う前から諦めてしまうと気持ちで負けてしまっているので勝てる可能性があっても勝てません。
トム・ホーバス監督は選手たちが気持ちで負けないように、自分は誰よりも勝てることを信じているということで、選手たちを勇気付けようとしていたのではないでしょうか?実際に決勝戦では負けてしまったものの、トム・ホーバス監督、選手ともに最後まで諦めずに戦っていて心が熱くなりました。
とてもいい試合でしたよね!
バスケットボールの実力だけでなく、気持ちの面でも選手たちを強くさせたトム・ホーバス監督は本当にすごい監督です。
名言②楽しいことは勝つこと
東京2020オリンピックでベルギー代表に勝利した後、トム・ホーバス監督はこのような言葉を残しました。
「楽しい練習はないからこそ、勝った時が1番嬉しい」という厳しい練習を乗り越えた先に1番嬉しい勝利が待っているというとてもいい言葉ですね。
この言葉に関してはバスケットボールのみならず、受験勉強に励む学生や社会人にも響く言葉だと思いました。
トム・ホーバス監督の言葉はまわりくどさがなくストレートなのでとても心に響きますね。
名言③スーパースターはいませんが、スーパーチームです
東京2020オリンピック決勝が終わった後に、トム・ホーバス監督が日本代表選手たちを表した言葉です。
この言葉は流行語大賞でいいのではないかというほど話題になりましたね!
世界各国の女子バスケットボール選手と比べると日本人はどうしても小柄で、体格が良く身長が高いと有利になるバスケットボールではどうしても不利な戦いになります。
そんな中、日本代表選手は銀メダルを獲得する偉業を成し遂げました。
実際に試合を見ていると、身長が必要ではない3Pシュートを確実に決めるなど日本人らしい戦いでした。
選手が交代しても試合の流れが変わることなくひとりひとりが輝いていて本当にスーパーチームだと思いました!
名言④誰かのためでなく、自分のためのオリンピックを戦いなさい
この言葉は東京2020オリンピックの時に、トム・ホーバス監督が日本代表選手によく言っていた言葉です。
トム・ホーバス監督の練習は非常に厳しいものだったのですが、そのお蔭で選手たちは「どこの国より長く厳しい練習をしてきた」という自信に繋がったようです。
それだけ日々の苦しく辛い練習を乗り越えて挑むオリンピックなので「自分のためにがんばってもいいじゃないか!」という想いがあったのではないでしょうか?
この言葉に選手の1人である本橋菜子選手はこのように感謝の気持ちを語られていました。
トム・ホーバス監督と日本代表選手たちの間にしっかり信頼関係があるからこそ辛い練習も乗り越えられたんですね。
名言⑤このバスケいいですか?
この言葉は、フランス戦のタイムアウト中にトム・ホーバス監督が選手たちに言った言葉です。
「ディフェンスの方がキツいと思うよ。なんでこのプレッシャーに負けるの?」
「なんで頭使ってないの?最後まで」
「ボールを強く持って!」
タイムアウトは1分しかなく、その中で色んなことを伝えるのは難しいですがトム・ホーバス監督の言葉はとてもシンプルなのでストレートに心に響きますよね。
名言⑥何してるんですか!
東京2020の決勝戦、アメリカ代表との試合で、日本代表選手が連続してボールを奪われた際に、トム・ホーバス監督が放った言葉です。
トム・ホーバス監督は怒る時も敬語が多いですが、逆にこの敬語が心に響きますよね。
普段は冷静なトム・ホーバス監督ですが、試合中や同じようなミスが続いた際は熱血することも多々みられます。ちなみにこの名言はのちにバラエティ番組でイジられていました(笑)
名言⑦4年後、五輪決勝でアメリカと対戦し、金メダルを獲る
この言葉は5年前のリオオリンピックでベスト8に入ったときにトム・ホーバス監督が言った言葉です。
5年前のリオオリンピックではトム・ホーバス監督はアシスタントコーチとして参加していました。
ベスト8で終わった後にインタビューでこのような発言をしました。
この言葉通り、東京2020オリンピックでは決勝戦まで進出し、負けてしまいましたがアメリカと対戦しました。
日本人がバスケットボールで銀メダルを取るなんてほとんど誰も予想してなかったと思います。
ちゃんと決勝でアメリカと戦うと有言実行していてトム・ホーバス監督は本当にすごいと思いました!
名言⑧銀メダルじゃないです
東京2020オリンピックで日本バスケ史上初となる銀メダルを獲得した際に言った言葉です。
もちろんトム・ホーバス監督は日本代表選手たちとともに銀メダル獲得を喜びましたが、それでは終わりません。
銀メダルで満足せず、さらに高みを目指すように発言されています。
トム・ホーバス監督は現状に満足せず、さらに高みを目指す真の指導者だと言えますね!
名言9〜21
他にも数々の名言があったので紹介します!
(9)夢を大きく持たなければ、目標を達成することができません。
(10)こんなの簡単です。僕は選手にできないことは言わないし、やらせない。できるからやらせるんです。
(11)日本人はわがままな選手がいない。チームで考えたら日本はすごい。
(12)スポーツでもビジネスも信頼関係の中で尊敬がなかったらいい関係ができない。厳しく言ってもちゃんと尊敬すること。試合の後や次の日にフォローアップが必要です。
(13)(日本の文化で良くないと思ったことは?)先輩後輩の考え方。後輩が先輩とマッチアップすると100%頑張らない。勝つのは良くないと思っている。そういう考えは良くない。コートの中では関係ないです。
(14)全員リバウンド!
(15)スコア関係ないよ自分たちのバスケをやろう
(16)みんなの顔も良くないよ?
(17)日本らしいバスケをしよう
(18)小さいことだけど上手くなりたい気持ちがあるならなんでもできる
(19)昨日よりも今日の方がいい
(20)多少の間違いがあっても自分の言葉で伝える方がインパクトがある
(21)怖いイメージが先に来て、アドバイスが伝わらなくなったらダメ
など、非常にたくさんの名言をトム・ホーバス監督は残していました。通訳を通さずに間違えてもいいから自分の言葉で伝える真っ直ぐな姿勢が選手たちにもしっかり伝わっていて、信頼関係が築けているんですね。
ではなぜトム・ホーバス監督は日本語がこんなに上手なのでしょうか?
トム・ホーバス監督の日本語が上手な理由5つを徹底調査!
トム・ホーバス監督の日本語が上手な理由は5つありました!
- 日本人の奥さんがいる
- 日本在住歴が20年
- 通訳をつけたくなかった
- 子供の頃から日本に縁があった
- 独学での勉強量がすごい
それぞれ解説していきます。
日本人の奥さんがいる
トム・ホーバス監督は、えいこさんという日本人の奥さんと子供が2人います。
奥さんと子供はアメリカのカリフォルニア州に住んでいるそうですが、家ではずっと日本語で会話していたそうです。
毎日のコミュニケーションが日本語だと自然に上達しそうですよね。
1番の日本語上達の理由だと思います。
日本在住歴が20年
トム・ホーバス監督は、1年だけアメリカNBAで活動しましたが、それ以外の現役時代はすべて日本なんです。
トム・ホーバス監督の現役時代の経歴がこちらです。
1990~1994年 大学卒業後に日本リーグのトヨタ自動車に入団(4年連続の日本リーグ得点王、2年連続の3ポイント王を獲得)
1994年 NBAのアトランタ・ホークスで2試合出場
1995~2000年 トヨタに復帰
2000年 東芝に移籍 1シーズンのみプレーして引退
このことから現役時代だけでも10年間日本で活動されていますね。
2000年から2010年の間はアメリカに帰国して一般企業で働いていたそうです。
そして2010年から再びトム・ホーバス監督はバスケットボールのコーチとして日本に滞在されています。
2010年からのコーチとしての指導者歴はこちらです。
2010~2011年 女子WリーグのJXサンフラワーズ(現ENEOS)のコーチに就任する。女子日本代表のアシスタントコーチも行う。
2012~2013年 アメリカ女子NBAでボランティアコーチに就任する。
2014年~ JXのヘッドコーチに就任する。女子日本代表のアシスタントコーチも行う。
2017年~ 女子日本代表ヘッドコーチに就任する。
1990年の現役時代から考えても20年近く日本で活動されているので日本語が上手いのも納得ですね!
通訳をつけたくなかった
トム・ホーバス監督は「多少の間違いがあっても自分の言葉で伝える方がインパクトがある」という信念があり通訳をつけずに自分で伝えることを重視していました。
通訳がいると選手たちは話を聞く時に、私ではなく通訳の方を向く。それが好きじゃないんだ。トヨタでプレーして日本語を分かりかけていた時、通訳がコーチの言っていることのすべてを訳すのは本当に難しいことも分かっていた。だから自分で日本語を話せればいいと考えたんだ。
引用:BASKETCOUNT
選手たちの目を見て、自分で伝えることの大切さを自身の現役時代に感じていたんですね。
子供の頃から日本に縁があった
アメリカで育ったトム・ホーバス監督ですが実は子供の頃から日本に縁があったそうです。
お兄さんが海軍に所属していたそうで沖縄に駐在していたお兄さんから日本国旗が送られてきたことがあったそうでそれを部屋に飾っていたそうです。
なので幼い頃から日本に対して身近に感じていたことで抵抗なく日本語を覚えることができたのではないでしょうか?
独学での勉強量がすごい
実はトム・ホーバス監督は独学で日本語を習得したんです。
その勉強方法がこちらです。
- コーチや日本人の話すことを注意深く聞く
- 練習後に選手にどんどん話しかける
- スマホの日本語学習アプリで勉強する
- 自宅でも教本で勉強する
トム・ホーバス監督は「日本のバスケットボール界に育ててもらったから恩返ししたい」という気持ちで活動しているそうです。
このこともあり、日本語を学ぶモチベーションになったのではないでしょうか?
そしてきっと奥さんであるえいこさんの支えもあったのだと思います。
トム・ホーバス監督のすごい日本語力の裏側にはすごい努力があったんですね!
トム・ホーバス監督の名言21集や日本語が上手な理由についてまとめ
この記事ではトム・ホーバス監督の名言21集や日本語が上手な理由について解説しましたがいかがだったでしょうか?
トム・ホーバス監督は非常に多くの名言を残していますが、特に心に響いたのは「スーパースターはいませんが、スーパーチームです」でした。
1人1人それぞれの魅力に気付ける素晴らしい監督だと思いました。
トム・ホーバス監督の日本語が上手い理由は在住歴が長いことや日本人の奥さんと結婚したこともありますが、1番は日本に恩返しがしたいという気持ちからではないでしょうか?
日本バスケットボール男子代表の指揮を取ることが決まったので、今後もトム・ホーバス監督や日本バスケットボールに目が離せませんね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。